MBA試験 英語対策 TOEFLとIELTSの比較
経験に基づくTOEFLとIELTSの比較
本記事では両方を受験した私から見た比較を記載していきます。
リーディング(R)、リスニング(L)、ライティング(W)、スピーキング(S)
私が感じた難易度を「高低」で表現します。この難易度は両試験の比較からつけたものです。
「TOEFL」
※難易度 R=低、L=高、W=低、S=高
TOEFLは全てPCで試験を行います。長時間PC画面とにらめっこになりますので目の疲れとの闘いともなります。私は普段コンタクトなのですが、PC画面を見続ける場合は眼鏡の方がよいと判断、試験の際は眼鏡で臨みました。
R、Wは割と点数が安定しやすいと思います。
Rは参考書などを中心に慣れていけば、さほど難しくはないでしょう。
Wはテンプレートを何個か準備し、問題に合わせて使い分ければ安定したスコアが期待できるはずです。このテンプレートは決して丸写しできるものではなくて、文章構造(論理展開)や表現について用意していくというものです。
Lは一気に数分流れ、その後質問が現れます。このため聞くことも勿論ですが、記憶することも重要となります。ですので内容自体を大枠として理解出来ていたとしても、問題となる部分を曖昧にしか把握できていなかった場合は正解になりません。
Sは機械音声の後にマイクに向かって話すスタイルとなります。短い時間であり、発音もかなり問われるのではないかと思います。私が聞いた話ですといわゆる普通の日本人で高得点を取るのは困難、21/30くらいが限界という噂もあります。私も20点が限界でした。こうなるとMBAの基準である100点までは残り10点程度、110点が要求される場合は他のセクションでミスが許されなくなります。かなり厳しいです。
「IELTS」
※難易度 R=〇、L=〇、W=×、S=〇
IELTSは紙と面接で行われます。後述しますが、鉛筆で長く文章を記載するという、現代社会ではあまり経験しない作業が必要となります。
RはTOEFLと大差ないと思います。PC画面で読むか、紙で読むか程度の違いしか私は感じませんでした。ただしIELTSの方が若干文章が長い気もします。
Lは会話が流れる前に質問を読むことが出来ます。(TOEICのような感じです)
このため聞かなければならないポイントを絞ることが出来るというメリットがあります。また事前の情報を得ることが出来ますので、これから何について話があるのかという推測をもってリスニングに望めます。
これにより私はTOEFLと比べて安定して高スコアを出すことが出来ました。
Sはインタビューアーとの対面になります。これにより単純な発音テストだけでなく、
コミュニケーションが取れるため、スコアが出やすいと感じました。
一方でWは苦戦しました。理由は筆記というポイントが一つ。
現代社会において、鉛筆で長文を短時間で書くことはあるでしょうか(いやない)
スペリングもタイピングとは異なる感覚であり、ミスが発生します。間違えたら簡単に消したり、入れ替えたりできるPCと消しゴムに頼る筆記では時間的な余裕も異なります。試験が終わった後は腕が張ることもありました。
またIELTSのWはTOEFLに比べ、テンプレート活用作戦があまり上手くはまりませんでした。最後に良いスコアを取れたため、結果オーライではあったのですが、これ!という攻略法までたどり着かなかった記憶があります
サマリー
結論としては、日本人で非ネイティブであればIELTSの方がスコアを出しやすいと思います。LとSは圧倒的にTOEFLより対策しやすく、Wは筆記というハードルがあるものの、慣れればスコアも伸びてきます。
ただし選ぶスクールがどちらを選定しているか、あるいは両方可なのかを確認しましょう。