MBA VUCA Worldへの取り組み
現代はVUCA Worldへ突入しています。MBAではこの時代にどうやってビジネスを導いていくのかを考えさせてくれました。何回かに渡り、私なりに学んだことを記載します。
今回はVUCAそのものとは何かについて取り上げます。
VUCAとは
Volatility(変動的な)、Uncertainty(不確実な)、Complexity(複雑な)、Ambiguity(曖昧な)の各頭の文字を取った略語になります。現在ではビジネスシーンでも日常的に使用され、また私のMBA生活でも幾度となく耳にしたワードです。
VUCAとはもともと米軍で生み出された軍事用語でした。かつては大国同士が戦争をしていたのですが、近年ではアフガン戦争のような実態が見えにくいテロ組織との戦争になることが多くなりました。戦争で生き残るための状況把握はより重要さを増したということです。軍のリーダーたちは自分の部下たちを導くため、より難しい判断を日ごろから迫られるようになったのです。
このVUCAはビジネス界でも使われるようになりました。グローバル化やWEBの発達は今までにない競合の参入をもたらすことになり、業界の勢力図も目まぐるしく変化していきます。本の通販ビジネスであったAmazonが今やナンバーワンクラウドベンダーになったり、自分で車両を持たないUberがタクシー業界で勢力を急速に伸ばしたりと、まさにVUCA Worldになっているのが昨今です。
さらに地球環境や疾病なども大きな課題となっています。一年前にコロナにより、Aviation(飛行機)業界が壊滅的な打撃を受けるという予測を立てていた人はいなかったでしょう。
以下もう少しVUCAの一つ一つを分析していきます。
Volatility(変動的な)
現在において製品・サービスの流行り・廃りはより加速しています。とにかくその場に留まっていてはすぐにおいて行かれます。例えばかつてはゲーム機を買う、ゲームセンターに行って遊ぶものであったゲームは今やスマホにインストールして基本無料、ガチャで儲けるというビジネスが主流になりました。かつてからは想像が出来ない時代です。そのスマホゲームもユーザーは気に入らなくなったらすぐに乗り換えられます。あまりにも変動的な時代となったという一つの象徴ともいえます。
Uncertainty(不確実な)
不確実性も確実に増しています。一度ヒットしたとしてもすぐにとって代わられるリスクを常に持っている時代です。現在は個人が自身のスキルを簡単に世に出せる時代となりました。企業がお金をかけて作ったシステムより安価なものを個人が簡単に売り出せてしまいます。
Complexity(複雑な)
グローバル化も大きく寄与しているのがこのComplexity(複雑な)です。現在ビジネスにおけるサプライチェーンは世界中に広まり、非常に大きなダイナミズムの中でビジネス活動が行われています。それに連動してステークホルダーも多様化しています。日本でビジネスをしていても資本は海外であったり、販売はアメリカでも製造はインドネシアであったりすれば当然現地の住民たちもステークホルダーになります。
また先ほど挙げたUberのような形態ではかつてのように企業に所属し仕事をするといった枠組みが変わりつつあります。今後もこの複雑性は加速していくでしょう。
Ambiguity(曖昧な)
このような状況下の中、こうすればよいという戦略や解決方法は見出すことが難しくなってきています。かつての理論やセオリーが当てはまらないケースが多発しているのです。
以上です。
ではこのVUCA Worldで如何に生き残っていくことが出来るのか、それに必要な要素を私なりにMBAクラスでの学びを活かして考えていきます。このカテゴリーの記事を今後UPする予定です。