MBA クラスの種類
既に以前の記事でも触れましたが、私がいたMBAではグループワークが大半でした。クラスにもいろいろな形態がありましたので、今回はMBAで行われるクラスの種類について記載します。
レクチャー型
日本でもよくある教授がレクチャーをし、生徒は聞くというパターンです。ただしこれも静かに黙って聞いているのではなく、活発なディベートのような形で進んでいきます。教授から投げかけるというより、生徒がどんどん質問していくことによる議論の白熱です。私のクラスでは柔らかいクッションに入ったマイクがあり、質問がある生徒に投げ渡されていくという面白いやり方でした。
ただし正直私はこのタイプのクラスはあまり得意ではありませんでした。というのもともかくスケジュールがタイトなせいか、教授の進めるスピードがものすごく早い(当然英語も)のと、生徒の質問から始まる議論がかなりあっちこっちに話が発展していくからです。とにかく話についていくのに精いっぱいなことが多く、積極的に発言できたかというと、そうではありませんでした。自分の反省ポイントです。
このレクチャー型でもミニグループワークが始まることが多く、30分で回りのメンバーと議論して発表せよ、というようなことが良くありました。
グループワーク型
教授がある程度ガイドラインを説明した後はグループで進めていくパターンです。
午前に説明、午後に(終わらなければ夜まで)グループワーク、午前に発表と説明
というパターンと1日か2日前説明があって、あとは一気にグループワークというパターンがありました。
私のクラスの場合、このグループはMBAオフィス側から割り当てられていたものでした。一年を通じてある程度全員と組むことが出来るように配慮されたものでしたが、当然なんども同じ人と組む場合もありました。このグループワークは5人程度の少人数ですので、お互いの理解を含める良いチャンスです。
ただこのグループワークは前回の記事の通り、非常に難しいものです。場合によっては口論に発展することもあります。上手く行かなければ深夜までやって、朝に再度とやったこともあります。(朝来たのは数名でしたが)
でもそれでもかけがえのない経験ですし、私はグループワーク型が多いMBAをおススメします。なぜなら実際のビジネスもグループで行うからです。一人で出来る仕事は世の中にほとんどありません。何らかの形で皆協力してやっていく必要があります。ですので、この出身も経歴も年齢も、何もかも違うメンバーとどうやって目標に向かってやっていくかということは大きな人生の財産になります。
企業コラボ型
実際の企業を訪問し、課題を貰いながらMBAコンサルタントとして解決を目指していくパターンです。私が志望校選びの際に重要視したのが、この企業コラボ型がどれくらいあるかです。私のクラスの場合は3回に渡り、各グループで企業に向かい合い、課題解決に向けたリサーチや提言を行いました。
過去に起きたケーススタディーやビジネスシミュレーションとは異なり、今ビジネスで起きている問題に直接かかわることが出来ることは大きな経験値となります。1年間のうちで4カ月くらいはこのクラスがありましたので、非常に実践的で満足でした。
この場合評価はMBAオフィス側に出す論文で評価される場合とクライアントからの評価ももらう場合がありました。あるグループではクライアントの評価は高いのに、MBAオフィスの評価は低いという場合もあり、これはなかなか難しい問題だと思いました。いわゆるMBAオフィスはアカデミックな評価をするので、ビジネスとしてのみ判断するクライアントとの差分が生まれるようです。