イギリスMBA留学挑戦に向けたTips

1年のイギリスMBA経験を踏まえた経験を書きます。志望校選択、英語試験準備(TOEFL,IELTS)、面接対策、MBA生活、クラスの様子、MBA内での試験についてなどなど。

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MBAで使うフレームワーク・セオリー なぜ必要なのか

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MBAでは色々なフレームワークやセオリーを使います。何度かに分けて、それらについてご紹介をしていきます。

 今回はまず、「なぜフレームワークやセオリーを使うのか」を私なりに分析してご紹介します。

 

 

 

フレームワークやセオリーを「使う」とは?

 

まず私はあえて「学ぶ」ではなく、「使う」としました。当然ながらMBAでは各種フレームワークやセオリーを学びますが、それは目的ではなくあくまで手段です。MBAはそれをグループワークやディスカッションの中で「使う」こと、そしてチームメイトたちと一つのゴールに向かっていくことを学ぶのが主だと思っています。ですので、フレームワークやセオリーはあくまで道具でしかありません。わざわざこのような回りくどい説明を入れたのはMBAやマネジメント系の学問=道具を学ぶことと捉えられているような気がしましたので、あえて入れさせて頂きました。

 

フレームワークやセオリーを「使う」理由

 

前置きが長くなりましたが、なぜフレームワークやセオリーを使っていくのかを記載します。

 

私なりの結論は「共通理解の土台を作る為」です。

 

今までの記事でも何度か触れましたが、とにかくグループワークは喧々諤々です。多様なバックグラウンドになればなるほど、お互いの理解はなかなか深まりません。それはお互いが別の思考回路と経験を持っているからです。

 

例えばとある国のマーケットを分析せよという課題が与えられ、グループワークを開始したとします。この中でその国に詳しいメンバーもいれば、そうでない人もいます。またIT系のマーケットに詳しい人、流通のそれに詳しい人など分野も違うことでしょう。さらには自分の職種も違えば、見方も異なります。ファイナンス出身とエンジニア出身では当然違うでしょうし、セールス出身とHR出身でも異なるでしょう。そしてまだお互いのことを良く知らなかったら?さて、このような状況下で議論を始めたら収集が付くでしょうか?

 

私の経験からしますと答えはNOです。人間のモノの見方、発想力(Creativity)は無限ともいえるものがあり、最初からお互いが共通理解のないままにそれらを発揮してしまうと収拾がつかなくなります。

 

そこで出てくるのがフレームワークやセオリーになります。これらは論理に基づいて体系だって構成されており、理解さえできれば誰でも使うことが出来ます。そして図式化されているものも多く、ビジュアル的に認識することもできます。

 

私はビジュアル的なイメージを把握するというのは非常に重要だと考えています。なぜなら言葉でのディスカッションはやはり少しずつギャップが生まれていく傾向があり、中々共通認識にたどり着かないことがあります。ビジュアル的なイメージはそのギャップを生みづらく、またお互いに修正していける土台となります。私のMBAのDirectorは「1000文字より1つのダイアグラム(イメージ)の方が雄弁である」とよく言っていました。

 

このようにフレームワークやセオリーは「共通理解の土台」となり、ディスカッションの流れを作るきっかけとなります。この後に発揮するべきなのが発想力(Creativity)であり、グループとしての腕の見せ所になります。

 

またエッセイについても同じです。以前の記事にも書きましたが、フレームワークやセオリーを使うことはそのクラスの理解を示すために必要です。そしてエッセイという文字だけのコミュニケーションにおいて筆者(生徒)の理解と読者(教授)の理解を合わせることが出来る重要なポイントでもあります。

 

tomlums.hatenablog.com

 

 

 今回は以上です。よくフレームワークやセオリーなんて意識高い系のやること、みたいな感じで毛嫌いする人もいるかと思います。ただしこれらを使うにはキチンと理由があるということを私はMBAでの経験を通じて学びました。