MBA受験 履歴書・志望動機書について
履歴書・志望動機書について
MBA受験においての重要書類となる履歴書・志望動機書について今回は書きます。
なお両者は密接に関連しますので、今後片方を直したら、
片方も再考するなど整合性が取れるように注意していきましょう。
また履歴書・志望動機書は貴方にしか書けないものです。ですが、
自分の言いたいことがきちんと相手に伝わるか、ということの確認は必要です。
面接官は貴方のことを全く知らない海の向こうの人なのですから。
履歴書
履歴書はCVと呼ばれます。もとはラテン語のCurriculum Vitaeから来たそうです。
まず履歴書と聞くと、就職活動で作った顔写真入りのフォーマットに
学歴・職歴や資格、趣味などを書いたものを創造するかもしれません。
MBAや海外で使われる履歴書は少し異なります。
まず顔写真は不要です(自分の判断で入れている人もいます)。
顔で判断するということがないようにという意味でしょう。
また日本の履歴書ですと学歴・職歴は非常にシンプルで、淡々と書くことも
ありますが、なるべく詳細に書く必要があります。
とは言え枚数は多くてA4で2枚とするべきでしょう。
面接官は大量のCVと格闘します。長すぎるものを読みたくないのは万国共通です。
なおこうするべき、という絶対の正解はありませんが、例として実際に
私が履歴書に書いた項目を以下挙げます。
- PROFESSIONAL EXPERIENCE(職歴)
- ACADEMIC QUALIFICATIONS(学歴)
- SKILLS(資格)
- ACTIVITIES(その他の活動、特技)
このほかにArea of Interestとして、自身の関心領域(例えばマーケティングやストラテジーなど)を単語として挙げられる人、サマリーをつける人もいます。
- PROFESSIONAL EXPERIENCE(職歴)
・時系列が新しいもの、もしくは強調したいものを上に書き、以降を下に書きます。
私は時系列で新しいもの順で書いていきました。
・なるべく動詞を先頭にして書きます。
例えばDesigned the concept of the new marketing system for marketing company
のような感じです。
この動詞は「Active verbs CV」などで検索すればたくさん出てきますので、
使ってみてください。
・シンプルに、しかし具体的に書きましょう。STARという形式があります。
SはSituation(状況)、TはTask(課題)、AはAction(実行)、RはResult(結果)です。
結果は例えば数字を挙げることです。どれくらいの売り上げを挙げたのかなど
・マネジメント経験を書きましょう。MBAはマネジメントの学習です。
今までどのような経験を積んできたのかは非常に重要です。
- ACADEMIC QUALIFICATIONS(学歴)
・職歴に比べると重要さも文量も落ちますが、特にアピールしたいものがあれば
詳しく書いてもよいかもしれません。
・私はGPAと実際の専攻とどの点に注力して学習したかを記載しました。
- SKILLS(資格)
・語学力や持っている資格があれば記載しましょう。
- ACTIVITIES(その他の活動、特技)
・私はここに過去のインターンシップの経験を書きました。
またスポーツなど日ごろから取り組んでいるものも記載しました。
以上です。
上記の通り一番重要しされるのは職歴(経験)です。
ここをしっかりと相手に伝わるように書きましょう。
志望動機書
志望動機書はPersonal Statementと呼ばれます。
スクールによって求められる内容は違いますので、きちんと募集要項を確認しましょう。
ただ下記に関してはほぼ間違いなく聞かれます。
Why MBA?
Why this school?
まずWhy MBA?に関しては
・MBAに何を求めているのか
・様々な専攻がある中でなぜMBAなのか
・MBAは今後のあなたのキャリアにどのような影響を与えるか
という点を中心に考えてみましょう。この答えは貴方の中にしかありません。
私は
・将来的には新しいビジネスを起こすための経験を積みたい
・経営全般についての理解を深めたい(特定の科目ではない)
・よりグローバルスケールで活躍出来る人財となりたい
と書いてみればありきたりに見えますが、これらに自分の今までの経験や
これからの展望を具体的に付け加えることで自分自身のオリジナルとしました。
如何に自分のエピソードや考えを加えられるか、が読む人にとって
貴方の姿を想像させることが出来るポイントとなります。
ここでも先ほど紹介したSTARを活用しましょう。
Why this school?
そしてなぜこのスクールを選んだのですか?と聞かれます。ここで以前分析したカリキュラムやスクールの方針などについて自分が惹かれた内容を書いていきます。
なお以前も記載した通り、志望校に対する評価は絶対評価であるべきです。
他校との完璧な比較は困難ですし、深い悩みにはまってしまいますので、
自分の動機にマッチしていることを素直に書いていくべきです。
私の場合ですと
・企業とのコラボが多く、実践的なカリキュラムであること
・ナショナリティーが多様で、様々なバックグラウンドを持つメンバーと
学習できること
を中心に書きました。
カリキュラムは魅力を感じたクラスを具体的な名前で挙げ、またナショナリティーは
日本で※説明会があった際に来たスタッフから聞いたことを挙げました。
※秋や冬に東京で複数のスクールが合同説明会を実施することがあります。
以上です。
このWhy MBA?とWhy this school?は大変重要です。
受験時だけでなく、実際のクラスが始まったあとに
「思っていたのと違う!」とならないようにするためです。
MBAは巨額の投資と時間を使い、厳しいカリキュラムに取り組むものです。
一生に一度の決断ですので、十分に考察して書きましょう。