イギリスMBA留学挑戦に向けたTips

1年のイギリスMBA経験を踏まえた経験を書きます。志望校選択、英語試験準備(TOEFL,IELTS)、面接対策、MBA生活、クラスの様子、MBA内での試験についてなどなど。

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MBA フレームワーク Handy's form of organisational culture

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MBAでは色々なフレームワークやセオリーを使います。何度かに分けて、それらについてご紹介をしていきます。

 

今回はHandy's form of organisational cultureについてご紹介します。

 

Handy's form of organisational cultureとは

Handy's form of organisational cultureとは組織がどのような形態をとっているか、ということを分析するモデルでアイルランド出身の組織文化論で非常に有名なCharles Handyが作ったものです。Handy's model of organisational culture と呼ばれることもあります。組織文化を4つのパターンに分けて分析することが可能です。

 

Power Culture

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中心が非常に強い力を持った組織になります。中心にいるのは若干名であり、彼らを中心にすべての物事が動いていきます。組織のルールや階層構造というのはあまりありません。起業して間もないベンチャーなどが良くこのモデルに当てはまります。中心の数名が強力な力を持っているがゆえに素早い意思決定が可能となります。当然ながらPros /Consがあり、その判断が正しいものであれば大きな成功を収めることもできますが、間違っていた場合は大きな失敗を招く可能性もあります。

 

Role Culture

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一般的な会社で採用されている一番有名な組織モデルでしょう。組織が階層化されており、だれが何の役割を果たすのかということが明確化されています。本部長―部長―課長のようなイメージはまさにその通りです。役職にパワーがあり、また組織内に多くのルールがあります。ロジカルかつ理性的な判断を出来るように努める組織モデルと言っていいでしょう。一方で役割が限られているため、市場の変化に応じた素早い意思決定が出来ない場合があります。日本の企業で言えばいわゆるスタンプリレーなどがその例となるでしょう。

 

 

Task Culture

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Role Cultureとは大きく異なるのがこのTask Cultureです。Taskを達成するためにTeamを作成し、それが組織となるモデルです。網の目のように各メンバーが折り重なってTeamが生まれます。プロジェクト組織というと分かりやすいかもしれません。ここでは階層ということは重視されず、そこで果たす役割と自身の能力によってパワーバランスが決まります。Taskを着実にこなすという目的には向いていますが、いろいろなTeamが出来ますので、全体のガバナンスを取るのはなかなか難しくなるでしょう。

 

 

Person Culture

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最も数が少ないと思われるのがこのPerson Cultureです。文字通り人(個人)が中心となっており、組織としては最も緩い結びつきになります。組織というより個々のタレントが同じ組織に属しているレベルの感覚でしょう。

 

 

以上です。

 

良くある組織はRole Culture、Task Cultureであり、ベンチャーなどではPower Cultureが多いかと思います。どの組織モデルにもPros /Consがあり、最適と呼べるものはないでしょう。あなたの組織はどれになりますか?あるいはどんな組織づくりを目指したいでしょうか?こういったモデルを使いながら考えてみるといいでしょう。