MBAスクール選び(クラスのナショナリティーは多様? or 偏りあり?)
志望校を選択する際に私が重要視したポイントの一つがクラスのメンバーです。もちろん毎年異なり、その年のメンバーでその年のMBAクラスが彩られるわけですが、スクール側もある程度の方針をもって合格を決めていますので、傾向はあると思います。
MBAにおけるクラスメイトは一番の学び相手です。私のクラスはほぼ全てのコースでグループワークがありました。その中でもナショナリティーについて少し考えてみましょう。
多様である場合
ではナショナリティーが多様であるスクールを選択するメリットとは何でしょうか。これは様々な国の方々と関係を構築する過程を経験できることです私のクラスは21か国から来た51人のクラスでした。地域もばらばらで欧州、アフリカ、アメリカ、インド、東南アジア、南米など本当に多様でした。人生で21か国の人々と同じ目標に向かって取り組む、ということはほとんどないと思います。現実なのですが、ある意味非現実的な空間と言えます。
言葉の使い方から考え方、生活習慣まで違う人々が同じクラスになった場合、最初はまさにカオスです。同じ英語で話しているのに話がかみ合わないという現象が起きました。またみんな自分のやり方が一番上手く行く!と思っているので、当然うまくいきません。しかしこの苦境を乗り越え、信頼関係を作れた時の達成感は素晴らしいものがあります。おかげで私はどんな国の人とチームを組むことに抵抗感がなくなり、自信が付きました。
偏っている場合
一方でナショナリティーが偏っている場合もあります。例えば同じビジネススクールのファイナンス系ですと、中国出身だけで大半を占めるような専攻もありました。MBAでも選ぶスクール、地域によってはマジョリティーとなる人種が大半を占めているケースもあるそうです。この場合のメリットとしてはその国の方と今後ビジネスをするための人脈が多く得られることが考えられます。例えばインドでの起業などを考えられている方が、インド人が大多数のMBAに行けば多くの人脈を得られるでしょう。
一方でどうしてもマジョリティーがいるクラスは彼らが主導権を握ってしまうということが起きます。もちろん積極的に他国出身の生徒と交流を図る人もいますが、反対にマジョリティーのコミュニティーから出てこない人もいます。クラスでは英語、終わったら母国語のような過ごし方をしている人もいるそうです。そのようなクラスに入った場合、つまらない思いをしてしまうこともあるかもしれません。
以上のようにナショナリティーの多様さについては自身の目的をベースによく確認することをおススメします。HPに載せていないようなところは実際に大学に問い合わせる、もしくは卒業生に聞くなどで調査できます。