イギリスMBA留学挑戦に向けたTips

1年のイギリスMBA経験を踏まえた経験を書きます。志望校選択、英語試験準備(TOEFL,IELTS)、面接対策、MBA生活、クラスの様子、MBA内での試験についてなどなど。

MENU

MBA フレームワーク BCG Growth-Share Matrix

 

f:id:TOMLUMS:20201004100729j:plain

 


MBAでは色々なフレームワークやセオリーを使います。何度かに分けて、それらについてご紹介をしていきます。

 

今回はBCG Growth-Share Matrixについてご紹介します。

 

BCG Growth-Share Matrixとは?

BCG Growth-Share Matrixとはプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントで使うマトリクスになります。簡単に言いますと自社の製品やサービスについてのマーケットに対してのポジションを確認し、今後の戦略を考えるためのマトリクスになります。

Boston Consulting Groupが1970年代に考えたマネジメント手法であり、かなりポピュラーなマトリクスでありますので、見たことがある!という方もたくさんいらっしゃるかと思います。

 

下記の図をご覧いただきたいのですが、横軸がマーケットのシェアになり、右が低め、左が高めになります。縦軸は市場の成長率になります。下が低く、上が高くなります。

これにより4つのカテゴリーに分けることが出来ます。なおこのマトリクスは有名なため、日本語での名称も割り当てられています。

f:id:TOMLUMS:20201029234407j:plain

 

Dogs

市場の成長率も低く、自社のシェアも低く、一番左下に属する対象になります。日本語で言えば負け犬です。この場合は投資する意味もなく、キャッシュを生むこともないこの事業(製品)については撤退することをおススメすることになります。

 

Cash Cows

いわゆる金の成る木です。英語ではウシになるということで日本語とはかなり違いがありますね。市場成長率は低いものの、自社のシェアは高いという右下のポジションにいるものになります。成熟したマーケットであり、他社は参入のうまみがあまりありませんので、自社の製品(ウシ)に対してミルクを与え続けるべきということです。

 

Question Marks

市場成長率が高いものの、自社のシェア率が低い、問題児になります。

非常に魅力的な成長率ではあるものの、そこでシェアを獲得していくためには社として多くのリソースを投入していく必要があります。当然ながらライバルも多く、競争も激しいためこの市場で戦うのかという判断が必要となるでしょう。

 

Stars

理想的なポジション、日本語で言えば花形と呼ばれます。より多くの投資をすることでさらなるリターンを得ることが出来るでしょう。このポジションにいる製品やサービスが多ければ多いほど企業としての栄華を極めることが出来るでしょう。市場の成長率が落ちてきた場合はCash cowsになります。

 

 

このマトリクスは市場の成長率やシェアなどかなりデジタルに判断することが出来ます。

(シェアはなかなか数値化されていないことも多いですが)